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彼の肩は震えていた


私も状況が掴めないまま
涙がどんどん溢れる


「手越…?」



手「でも歌えない俺なんて…
美鈴は、嫌だろ?」



涙を溜めた目で私を見る


その時私は悟った
彼が歌を辞めてしまっていることを


「…」


何も声をかけられなかった



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