「は、萩尾くん......」


萩尾くんが、無表情で立っていた。


嘘......。聞かれてた?


「俺の隣、嫌なんでしょ?なら、変えれば?」


そう言うと、萩尾くんは手にしてた音楽プレーヤーとノートを机に置いて、足早に教室を去って行った。


萩尾くんが出て行った途端。


「......何あれ!?感じ悪っ!!」


「『変えれば?』って、何様だよ!!」


と女の子達が口々に怒った様に言い始めた。