「てかさー、柑菜の席って萩尾の隣じゃん?かわいそー」


「え......?」


可愛そう?


「アイツ、優しい柑菜が話しかけても無表情で答えてくるじゃん!!」


そうだけど......。


萩尾くんは、屋上に2人でいるときは、ちゃんと笑ってくれるよ。


「そーだ!!前の席の男子と変わってもらえば!?」


え......!?


ちょっと待って!!


あたしは......!!


「良いじゃん。変えれば?」


後ろから、そういう低い声が聞こえた。


後ろを振り向くと――――......