「ん」


と言う声と共に、おにぎりがあたしの方に飛んできた。


慌ててそれをキャッチする。


「へ......」


「それ食べなよ。そもそも俺が話に付き合わせたんだし」


おにぎりは小さめで、3分で食べ上げた。


「あの、ありがとう......」


「いーえ」


と言うと、ふわりと笑った。


また笑った......。


この前といい、やっぱり優しいんだな。


――――トクン......トクン......


心臓が小さく震える。


あたしの体、どうかしちゃったのかな......!?