「は?何で......!?えっと、クラスの......」


「夏見......です」


萩尾くんは慌てたように髪をわしゃわしゃと掻くと、チラッとこっちを見て、


「......いつから見てた?」


「えっと......結構前から?」


そう言うと萩尾くんはあ―――......と倒れ込んだ。


よっぽど見られるのが嫌だったのかな。


萩尾くんは眼鏡をかけなおして、体をあたしのいる方に向けた。


「そこに座って」


「は、はい」


何故か正座で座る。