午後3時。よーやに、手を引かれて、
何処かにきた。しかもぶっちゃけ、
私の両目、よーやの手で、目隠しされてるんだけど…(汗


「よーや、まだ、手、放してくれないの?」


いったいどこにつれていくつもりなのよ
…。


「ああ、三時間コースで、お願いします。」



へ?へ?なにが?(汗


私の頭の中は、疑問符だらけ。


「着いたよ。手、はなすね。」


手を放されて、視界が明るくなる。





目の前には大きなダブルベット。



これは…。






「よーや、ここって…」

私は、ゆっくりよーやの方を向く。
絶対に顔がヤバイ気がするから。

……いろんな意味で。




「ラブホだけど?」

妖しい笑みを顔面に貼り付けながら、
よーやは、そこにたっていた。


「何でえぇぇぇえぇえぇぇぇぇえっ!!?」


私の声が部屋の中で、虚しく響く。

ははは…。

もう、笑うしかない…。






「何でいきなり、ラブホなのよ!」

私は叫ぶ。顔、真っ赤にしながら。




「わかってるくせに。」


一瞬で、よーやの瞳が、獣に変わった気がした。



「はあ?わからないから、きいて…っ」


私はムキになって言い返す。


でも。



ドサッ!!


すぐ押し倒されてしまった。


「好きだよ。葵伊を、抱きたい。」


どうしてそんな真剣な顔するの?

「いつも、えっち、してるじゃん。
どうしたの?」

初めてじゃないのに…。


「違う。セフレなんてもう、それだけじゃ我慢できねえ。葵伊を俺のものにしたい。身体も。…心も。」




よーやの大人っぽい香水の香りで頭がクラクラする。

ぎゅ。
優しく抱きしめてきた。


よーやの紫のメッシュが入った黒髪が、私の肩にかかる。



「よーや…。」


私に名前を呼ばれて、よーやは、顔をあげる。


なんて顔してるの。切ないような、何かを我慢できないような。


「お前、そんな顔すんな。犯すよ?」


でた。よーやの口癖。





「て言うか、葵伊さぁ…俺の気持ち、
分かってんだろ?」


よーやに首すじを触られる。


ぞくぞくする。



「そうやって、俺を弄んで楽しい?
もう、こうなった以上、
逃がさないから。」


「んぅ…っ!」



かぶりつくようにキスをされた。
苦しいけど、なんだかもっと、もっと
欲しくなるような…。



「は…っ…ん、あ、おい…っ…!」


よーやの唇から私の名前…

やめて。


そんなにされたら私…。



『プルルルルル!!』



私の携帯がなった。



「よー…っやぁ…っ!携帯なってるからぁ…っ!!」


私は必死に抵抗する。きっと王戯からだ。

心配してるだろうな…



「駄目。俺が許さない。」

そんなことを言いながらさらにキスを
激しくしてくるよーや。




「いまは、俺だけを考えてろ。」



キスをしながら、さらに下半身をこすりつけてきた。


「あ…っ…」




おっきい…



「分かるだろ?俺、もう、我慢出来ない…だから…。」




服を脱いでいくよーや。


「わ、私は、したくなぃ…っ!」



頑張って逃げようとしたら、あっけなく手首を掴まれてうごけなくなってしまった。



「うそつき。…こんなに濡れてるくせに。」


私のスカートの中に手をいれて、
下着ごしに、下半身を触れられる。


くちゅ。



自分でもわかるくらい、いやらしい水音が聞こえた。



「んぁっ!///」

恥ずかしげもなく、高い声が漏れてしまう。だって、一番敏感なところだもん。



よーやは、私が感じるところ、全部わかってるから…。


これは、彼氏の王戯には、内緒。

恥ずかしいから。







「大丈夫。ちゃんとゴムつけるから。」

もう、服全部脱いじゃってる、よーや。

そして私の服も脱がしていく。





「可愛い…」


私の胸にキスを落としていく。

ちゅっ、ちゅっと鳴る音が恥ずかしい。



「んっ…」


思わず声が出てしまう。



「なんて言うか本当、葵伊の声聞くの、
久しぶりだな…なんか前より、大人っぽくなったみたい…。
こんなに濡れて…。いやらしいな…。」



そんなことを言いながら、私の下半身の
もう、濡れてしまっている所を自分の舌で舐めていく、よーや。


「うぁ…っ!むりぃ…っ!むりぃ…っ!
そ、そんなにしたらぁ…っ!」



恥ずかしくてたまらない。
何回やっても、これは慣れない。



「ねぇ、もうこんなにぐっちゃぐっちゃだよ?なんで?俺が舐めるたび、ここ、
すっごい溢れてくるんだけど…?」





妖しい目線で、私の方を向いてくる。



「ん…っ!やぁ…っ!よー、やぁ…っ!
もう、もう、私…っ!」

頭が真っ白になりかける。


「駄目。まだ、イカせない。
ね、もう、挿入れて良い…?」





「あ…っ!」







私は王戯が好き。



でも、よーやも好きだよ?



始まっても無い。だから終わりも無い。
これでいいと思ってたよ?




これは、恋愛感情じゃない。



よーやに恋は、しない。




それでも。




「よーやぁ…っ!好きだよ…。」




そのまま私はよーやと一つになった。




心の中にあるなにかを考えくなくて…。




誤魔化したくて…




「葵伊、愛してる…。」




よーやの言葉がなぜかひどく胸に突き刺さった。



考えるのが嫌で、そのまま私は意識を手放した。