休日もスモックを着て家から一分の公園に遊びに行った。
青とピンクの色違いのスモックはいつでも砂場にいた。


その頃のゆうきは優しいけど、すごく寂しがり屋というか甘えんぼだった。
昼から夢中になって遊ぶくせに、夕方になるとお母さんが恋しくなって俯いて黙り込むのだった。

「ゆう君、帰ろっか?」

そう言うと蚊の鳴くような声でうんとゆうきは言うのでまた手を繋いで一分の道を歩いて帰り、ゆうき家の前で


「また明日」


のバイバイをした。
小さいながら私は


「ゆう君を守らなきゃ」


と、お姉さんぶって母親の真似事をしていた。