「岸和田さんいる?」
教室のドアから顔を覗かせているのは、隣のクラスの岡部さん。
「はーい、私ですー」
今は昼休み。
お弁当を食べていた私は一旦箸を置き、返事をした。
岡部さんが何の用だろう…?
返事をしながらそう思ったのにはちゃんと理由がある。
それは、岡部さんとあんまり親しくないからだ。(岡部さん、ごめんなさい。)
去年も違うクラスだし…話した回数なんて、数えるほど。
そんな彼女が私に何の話があるの……?
と疑問に思っているうちに、爆弾は落とされた。
「ねーねー、
西岡くんが岸和田さんのこと……
好きだって!」
ドッカーーーーーン!
…ってBGMが頭の中に流れてるのは、
みんな揃った昼休みの教室に、いきなり落とされた爆弾発言のせい。