つぅ…と首筋に舌が這うのを肌で感じる。 「純粋な香りだ」 男の人はそう言うと、鋭い牙を私の首筋に突き刺した。 「いった…」 痛い、痛い、何が起こってるの? いや…誰かっ!神様…っ! 「逃げるな」 必死に抵抗するが強い力で押さえつけられる。 圧倒的な力の差… 耳元から血を啜る音がして、ポロポロと涙が溢れ出してきた。