「マリア様、ごきげんよう」




朝の白い日差しが教会を照らしている。



ふわふわな蜂蜜色の髪を背に流し




透き通ったガラス玉のような碧の瞳




穢れを知らない真っ白な肌は黒の修道服に包まれている。





今日は教会の誰もが納得する



純粋で心優しい南雲マリアの晴れ舞台。




100年に一度行われる、神の儀式。



その儀式でミサ曲を唄える者はマリアのような穢れを知らないシスターだけなのだ。