「けどーー、最初に会ったときから思ってたけどやっぱり今回の生贄はマリアちゃんになったんだね」 「ッッ!」 生贄… その単語を聞くのが辛くて、両耳を手で押さえる。 「あぁー、腹減っちゃったな」 ユウキくんは急にそんなことを言って私の側に近寄ってきた。 「美味しそうだね?マリアちゃん」 舌舐めずりをしたユウキくんの髪が銀髪に染まり、真紅の瞳が私を見下ろしていた。