「まだ、来ていないみたいね。先輩もみんなも」
琴音がボールを出しながら呟く。
「まー、先輩たちはもともと遅いし!みんなは、マイペースだから」
「そーだね」
ボールを全て出し終えて、私たちはシュートの練習をしようとボールを手に取った。
「琴音!見て見て!スリーするから!」
私はリングを見ながら後ろへ下がる。
ドンっっっ!!
誰かにぶつかったみたいだった。
「いて…」
後ろでボソッと声が聞こえた。
「ごめんなさい!」
振り向くとそこには同じクラスの槙原 蒼がいた。
「あ、槙原か・・・ごめん痛かった?」
背の高い槙原を見上げながら聞いた。
「いや、痛かったけど・・・大丈夫。俺も見てなかったから気づかなかった。」
おや?普段の槙原とちょっと違う?いつもならブツブツ言ってくるのに・・・
「・・・小さくて見てなかった。ごめんな?」
「はぁ?小さくない!!槙原と変わらないよ!!」
「いやいや・・・何センチくらい違うんだろうな、俺ら。」
「3センチくらい」
「嘘つけ!!15センチは違うだろ。」
「そんなに違わない!!槙原のバーカ!!」
「はいはい、そーやってずっとほえてろ。」
「なっ・・・・」
槙原は私をバカにしたよーな笑みを浮かべて離れていった。
くそぉ・・・完璧にバカにされた。
ちょっとでも、いつもと違うと思った私がバカみたいだ。
悔しい・・・。めちゃめちゃ悔しい・・・。
いつも、バカにされる。確かに背が低いが・・・
「おーい!!美桜!!始めるってよーー!」
いつの間にか全員体育館に来ていたようだ。
「分かったー」
朝練を淡々とこなしていく琴音。琴音はシュートも得意だし、1対1も得意だ。
次期キャプテンになれるだろうなと私は思ってる。
それに比べて私は…1年間バスケをしたのにも関わらず…シュート率は低いし、
1対1は怖くてできないし・・・
「美桜ー!教室行こう。」
「うん!!」
私たちは部室に戻り、着替えをして教室に戻った。
「おはよー!!」
教室に入り皆にあいさつをする。
「美桜!!おはよー」
あいさつを済ませると、自分の席に座る。
琴音は私と席が離れているため近くでは話さない。
することもないしー・・・本読んでおこう。
カバンの中から本を取り出し読み始める。
本を少し読み進めたとき、
「笹川~。何、読んでるんだ?」
後ろから槙原に声をかけられる。
「ミステリー。槙原も本読んだら?」
「嫌だよ。なんで俺が本読まなきゃならないんだよ。」
「そんなの、槙原がバカだから、国語力をつけるためだよ。」
「バカってなんだよ。バカって!!」
「バカにバカって言ってなにが悪いわけ?」
「クソ・・・。」
槙原は悔しそうな表情を浮かべる。
「負けを認めろ槙原。」
「いいや!俺は負けない!!」
そうやって、私と槙原は先生が来るまで話していた。
「席につけー!HRだ」
先生が来たので槙原は自分の席へと座った。
槙原は私の斜め後ろの席だが、さっきまで話していた相手がいなくなるのはちょっと
寂しく感じた。
琴音がボールを出しながら呟く。
「まー、先輩たちはもともと遅いし!みんなは、マイペースだから」
「そーだね」
ボールを全て出し終えて、私たちはシュートの練習をしようとボールを手に取った。
「琴音!見て見て!スリーするから!」
私はリングを見ながら後ろへ下がる。
ドンっっっ!!
誰かにぶつかったみたいだった。
「いて…」
後ろでボソッと声が聞こえた。
「ごめんなさい!」
振り向くとそこには同じクラスの槙原 蒼がいた。
「あ、槙原か・・・ごめん痛かった?」
背の高い槙原を見上げながら聞いた。
「いや、痛かったけど・・・大丈夫。俺も見てなかったから気づかなかった。」
おや?普段の槙原とちょっと違う?いつもならブツブツ言ってくるのに・・・
「・・・小さくて見てなかった。ごめんな?」
「はぁ?小さくない!!槙原と変わらないよ!!」
「いやいや・・・何センチくらい違うんだろうな、俺ら。」
「3センチくらい」
「嘘つけ!!15センチは違うだろ。」
「そんなに違わない!!槙原のバーカ!!」
「はいはい、そーやってずっとほえてろ。」
「なっ・・・・」
槙原は私をバカにしたよーな笑みを浮かべて離れていった。
くそぉ・・・完璧にバカにされた。
ちょっとでも、いつもと違うと思った私がバカみたいだ。
悔しい・・・。めちゃめちゃ悔しい・・・。
いつも、バカにされる。確かに背が低いが・・・
「おーい!!美桜!!始めるってよーー!」
いつの間にか全員体育館に来ていたようだ。
「分かったー」
朝練を淡々とこなしていく琴音。琴音はシュートも得意だし、1対1も得意だ。
次期キャプテンになれるだろうなと私は思ってる。
それに比べて私は…1年間バスケをしたのにも関わらず…シュート率は低いし、
1対1は怖くてできないし・・・
「美桜ー!教室行こう。」
「うん!!」
私たちは部室に戻り、着替えをして教室に戻った。
「おはよー!!」
教室に入り皆にあいさつをする。
「美桜!!おはよー」
あいさつを済ませると、自分の席に座る。
琴音は私と席が離れているため近くでは話さない。
することもないしー・・・本読んでおこう。
カバンの中から本を取り出し読み始める。
本を少し読み進めたとき、
「笹川~。何、読んでるんだ?」
後ろから槙原に声をかけられる。
「ミステリー。槙原も本読んだら?」
「嫌だよ。なんで俺が本読まなきゃならないんだよ。」
「そんなの、槙原がバカだから、国語力をつけるためだよ。」
「バカってなんだよ。バカって!!」
「バカにバカって言ってなにが悪いわけ?」
「クソ・・・。」
槙原は悔しそうな表情を浮かべる。
「負けを認めろ槙原。」
「いいや!俺は負けない!!」
そうやって、私と槙原は先生が来るまで話していた。
「席につけー!HRだ」
先生が来たので槙原は自分の席へと座った。
槙原は私の斜め後ろの席だが、さっきまで話していた相手がいなくなるのはちょっと
寂しく感じた。