目が覚めると、家の近くの道路脇に捨てられたように寝ていた。

起き上がると腹部に鈍い痛み。

そして紙切れが1枚、ひらりと落ちた。

紙切れを見るとそこには犯人たちと思われる汚い字で
「処女ごちそーさん。」
と書かれていた。

家まで身体の痛みに堪えながら、歩いて帰宅。

すぐお風呂場に行き、触られたところ全てを血が出るまで洗った。

家にはまだ誰も帰ってきてなく、急いで皆のご飯を作り、部屋で横になった。

不思議と涙は出ず、男たちへの復讐を誓っていた。

そして誰にも話さず、心の奥底へ終い込んでしまった。

茶道の師範を任されていた私には、休んでいる暇がなかった。

土曜日も普段通り生徒さんを見送り、片付け、着替えを済ませた。

それと同時に私に最初の復讐をするときがきた。

私の五つ上の姉は大阪に住んでいて、その日も電車で大阪へ。