『ウッ!』



息が苦しい、苦しくて目が覚めた




目の前には…


「ねえ、聞いてる?」




冷たい目をした颯太




『…ぇ、』



弱弱しい声が出てしまう



――何故?



何故、





馬乗りになって私の首を絞めてるの?






『ッ!…やめっ…ウッ』



苦しい





「だから聞いてんの!修平さんって誰だよ!」




『――ッ』



スッ、と体温が低下するってこうゆう事なのだろうか



目の前が真っ暗で何も考えられない





どうゆうこと?


何故、彼を知ってるの?


いつ喋った?





メール?もしかしてメールがきてたの?




だから、知ってるの?




―バシッ


頬に痛みが走った

不意だったから口の中をかんでしまい、そこから血が出る






ハッと我に返ったのか、颯太は私から離れた




『――ッ!ハァ…ハァ…』


息を思いっきり吸って呼吸を整える


…苦しい






呼吸が整い、キッと颯太を睨んだ



――最低、


首を絞めて、あげくのはてに頬を叩かれた




「…ごめん」

颯太には似合わない弱弱しい声が聞こえて、何も言えなくなる





ここで、颯太を突き放したら




――私の"居場所"は何処にもない