少しいいホテルなのか脱衣所には綺麗なバスローブが畳んでおいてあった


それに身を包む




キングサイズのベットには裸の颯太がスヤスヤと寝息をたてて寝ているだけ




『――はぁ、』


どうしようもなく恥ずかしくなった



また修平さんに会いたくなった、修平さんの事を考えてしまった自分に。



――こんな寝顔見てたら、離れていけないじゃないか




修平さんと出会うまでは平凡すぎる毎日だった


つまらなすぎた、




学校生活も、日常も。



平凡すぎたんだ




もっと自由な世界があるんじゃないかって、もっと楽しい世界があるんじゃないかって



手を出して進んでいった世界は、どよんで残酷な世界だった



幸せ?


――幸せ、なのかな


だってこんなに素敵な人がいるんだよ




何が幸せだったのか、何が大切だったのか、正解なんて存在しないのかな――