それから別れるとすぐに彼にメールをおくり、用事があると伝え、また戻ると伝え、家にいる時は彼との連絡を強要された




そして学校の日は朝8時10分、手を繋ぎ登校し、キスをして別れ、放課後に会いゲームセンターを歩いたり、公園に行って遊んだり、ショッピングセンターを歩いたり、そんな些細な事をした



彼は私と会って早くて1時間遅くて3時間後、用事があるからと言い、帰ってしまう






私が家にこもるようになってからか、彩海は頻繁に修平さんの家へ向かう


泊まって行く日がほとんどで、帰ってくるのは夜中

ただほとんどの確率でそのまままたどこかへ行く




朝起きると机の上に無造作に5000円が置かれていてそれは彩海が帰ってきた証だった




その時に知った、と言えば嘘になる



気を使う、という事を知らない馬鹿な姉は夜中でもズカズカと家にあがりこみ、ドアや棚をバンバンと音をたて明ける為、嫌でも目が覚めてしまう





10分程すると、バタン、と音をたて荒く鍵がしめられた音がしてそっとつぶやくんだ



『――おかえり

行ってらっしゃい』って



彩海はあの浮気相手の人と切れたのかなと思い始めた



でも今荷物をとりにきたのは浮気相手と出かけるのかな、なんて考えてしまったり







携帯を開くと

[おやすみ♪


明日ゲーセンの前で]



と書かれたメールを見て、また閉じる




…明日、彼と私は1か月記念日だ