それから毎年甲子園をみるとき、
こんな会話がある。
『瑠花、勝斗のお嫁さんになるから、
早く甲子園連れてってよ!』
「瑠花」が「私」になっても
『まだ甲子園連れてってくれないの?
早く高校生なってよ!』
だから俺は瑠花といないときは、野球の練習ばっかりだ。
高校生活は3年間。
1年からレギュラーだったら
チャンスは3回だ。
俺は強豪校に入って
すぐにレギュラーを奪って、
瑠花をあの男の汗と涙と叫び声と笑顔と感動で暑苦しい
甲子園へと、
つれていく、この手で。
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