俺は2歳から野球をしている。
瑠花と一緒に。
だから瑠花と毎年、センバツも甲子園も見る。
4歳になったときの甲子園、
俺らの誕生日は
真夏の甲子園真っ最中。
瑠花の親父さんが
俺と瑠花を誕生日プレゼントだと言って
甲子園につれてきてくれた。
瑠花を真ん中にして
3人で手を繋いで
瑠花が言った。
『瑠花もあんなふうに応援したーい!』
『勝斗にお願いしなさい?
甲子園連れてきてって』
『勝斗、甲子園連れてきて?』
『うん!
じゃあ僕からもお願い。
甲子園連れてきたら
僕のお嫁さんになって?』
『いいよ!
約束ね!』
俺らはゆびきりした。