俺らは3歳のころ、
ある大切な約束をした。




その約束は、
俺らの人生をかけてると言っても過言じゃない。



――――――――



テレビから鳴るサイレン。
みんなが泣いてるベンチ。
笑いながら歌を歌っている応援席と、選手たち。



延長13回でやっと
1点を勝ち取り、
1ー0で試合を終えたあの試合。


忘れるわけがない。
だってその1点をとったのは、
俺に野球を教えてくれた、プロ野球選手の俺のおじが、
高1の甲子園の決勝、
13回裏、ツーアウトから放った
ソロホームランだったんだから。