「久しぶりやなぁ、こはる」
あの時とは違う笑顔でわたしに話かける修平くん。
え、っと。
わたし、いつの間にか京都にきてる!?
いやいや、周りはわたしがよく知ってる景色だし。
「どうしたの、こんなところで」
「そんなん、こはるに会いに来たに決まってるやん」
相変わらずというか、なんというか。
でもよかった。元気、出たのかな。
あれから一度も会わなかったから正直気になってたんだよね。
「なぁ、こはる今暇か?」
暇かどうか聞かれると困るんだけど、でも学校に戻るつもりはないし。
「う、うん暇だよ」
「なら俺とデートしようや」