「デコピン、しなくてもいいじゃないですか!?」



「うるせぇ。人の話を聞かなかった罰だ」



「そんなぁ!」

ズキズキするおでこをさする。
まだ痛むし。


「俺はお前の旦那だろ?もっと俺の事を信じろよ」


「や、大和さん」


「そんで、もっと頼れ。別に嫌いになったりしねぇしな」


わたしに足りないのはこれかもしれない。


ちゃんと大和さんが受け止めてくれる、そう信じる気持ち。



変に頑張り過ぎないで、素直に頼ること。


大和さんの言葉がみにしみて、再び涙が溢れそうになる。



「泣くな!そんで食え!」


「は、はい!」