「大丈夫か?」




襲われていたのは男だった



逆レイプか…



「大丈夫?」



男は怯えていたけど、


「ありがとうございます!」




そう言って抱きついてきた



「うわっ!あぶねっ」


バランスを崩したけどなんとか保った



「あ、ごめんなさい。




って!櫻って、女だったんですかっ?!」



えっ




下を見るとがっちり私に抱きついている



「き、きゃぁぁぁあっ!!!」


「あっ、ご、ごめんなさいごめんなさいっ!せっかく助けていただいたのに…」



そう言って涙目で私を見つめる男。


「…許す。」


「本当ですかっ?!」


「…可愛いから。ねぇ、名前教えてよ」


「えっ、僕、美弥(みや)っていいます。黒薔薇の下っ端です!」


「黒薔薇…いい族だよね」


私は自然とそう呟いていた


「はい!あ、あの、お願いがあるんですけど…いいですか?」


「なに?」


「誰にも言わないので、顔、見せてくださいませんか?」


…なんか、