嚶兎side


「嚶兎が黒薔薇に入るのなら、入る前に私が黒薔薇を潰す。」


そういった葵衣の顔はとても恐ろしかった



殺気が満ち溢れていた





思わず戦闘態勢に入るの


「入るよ。ここまで知って、入らないわけにもいかないからな。」


「だめ、私が許さない。あんなところに行ってはいけない。」


あんなところと言われて腹が立った


「なんであんなところとかいうんだよ!俺の友達だって入ってる!王道の族だぞ?」


「えぇ、黒薔薇のみんなも、そう思っているでしょうね。でも、もしもあんなところと行くのなら嚶兎を私は敵視する。」


え?



「なんでだよ」