葵衣side
目が覚めると
知らない人がたくさんいた
でも、とりあえず嚶兎という心友が
いたから、名前をきいた。
なんとなく
みんな懐かしい名前だった。
そんなことを考えていると、誰かが来た
「どうしたんですか?」
懐かしい声だったけど、誰かわからない
「あ、れ?この人も、見たことある…
ような…」
率直な感想を言うと、
その人はとても悲しい顔をした
「…葵衣が、嚶兎や家族以外を
覚えていないんだ……」
さっき鉋と名乗った人が説明してくれた
「…誰でしたっけ?」
「っ…み、美弥っていいます…」
「美弥…?」
とてもとても懐かしい名前…