「…っ」



セシルは嫌な気配を感じ取った。


これから何か嫌なことが起きる…。



根拠はないがそう思えた。



「式神様…、これから奴等が来る」
『…とうとう来ました、か』
「うん」
『わしらにはもう手がつけられんのう』
「どうにか綺羅を」
『あの少年がこちらに戻ってこない以上八神家は間違いなく奴等に潰されるだろう』
「使い魔である私が最善を尽くさなきゃ…」
『あまり考え込む事ではないぞ、お主まだ若いんじゃ…』
「一先ず家周辺の結界を強化しなきゃ」
『そうだな』
『そうじゃのう……』



バサッ…!



白い翼が広がり風を切り空に舞い上がる。





「八神家…いや世界は私達、悪魔狩りにかかってる…」




大きく深呼吸をし、深い森へ入っていく。