立花は俺が泣いている間ずっと何かをノートに書き記していた。 少し落ち着いて、俺が茫然とどこかを見ている時立花が何かを書き終えたのか俺にノートを差し出した。 「・・・見ろって事?」 こくりと頷く立花。 俺は震えのおさまった右手でノートを受け取り、中を見た。 びっしりと立花の字で埋まるノート。 丁寧に一文字ずつを書いたのだろう。 俺も一文字ずつ大切に読み進めた。