「んーと…忘れたぁ!」

「何ソレー?!もう、藍架ってばぁ!」

「ごめんなさーい♪」


 2人は何も知らない。

 知らなくっていいんだよ…。

 ただ、笑い合いたいだけなんだから。






―――――







「あーいか!世界史何点だったぁー?」

「涼はー?」


 もういきなり涼に抱きつかれるのにも慣れてきた。

 1日1回はやられてるしね。


「涼はぁ…」

「んー?…はぁ?!」


 丸ばっかり…点数は、98点。

 え、ちょ…まじで?


「ウソ?!涼って頭良かったんだ?!?!」

「そぉかなー?普通じゃない??」

「普通じゃないよ!!偉い偉い!
 頑張ったねー♪」


 よしよし、と頭を撫でる。

 ちょっと子供扱い…だけどね。


「えへへー藍架が褒めてくれるの嬉しいな♪
 で、藍架はぁ〜?」