「あっ、ごめんごめん!今行くー!行こ、マナ」

「うん…」


 追い付いてきた2人に声をかける。


「どうかした??」

「え、なんで?」

「2人して見てたからさ〜何かあったのかと思って」


 もう一度、どうかした?と聞いてみる。


「初めて歌ってるとこ見たからちょっと見入っちゃって。
 ね、チカ?」

「うん、いつもは歌ってるとことか見れないからね〜」

「ふ〜ん?
 あたしは音楽わかんないからいいのかわかんないけど」

「音楽と数学はアレだもんね〜?」


 意地悪く笑いながら言ってきたチカに必殺チョップを喰らわせる。


「うるさい!別にいーのっ!
 音楽も数学もなくったって生きていけるっ!!」

「「あははははっ!!」」

「わーらーうーなーっ!!
 うりゃ!必殺Wチョップ!!」


 ―ビシィッ ×2

 あたしのチョップがヒットする。

「いたぁーい!!怪力ー!!」

「自業自得じゃーー!はははっ」