「…芳斗、うっちゃんに連絡」

「了解」


 …うっちゃん?

 うっちゃんって誰だろ…。

 苗字が宇都宮…とか?

 それもそれで珍しいケド…。


「藍架、何色がいい?」

「えっ…んと…」


 春樹のベースは髪と同じ、明るいオレンジ。


「あたしは…」

「ラブリーピンクにしちゃえば☆」

「赤でッ!」

「りょーかい」


 ピンクにすればいいのに〜と言っている涼に、うっちゃんのことを聞く。


「ねぇ、うっちゃんって?」

「うっちゃんは〜ベース職人☆
 いい子だよぉ〜♪」

「へぇ…」


 うっちゃん…謎な人だわ…。

 てかそーゆー人たちとも繋がってるんだ…。


「んじゃあ、藍架以外は解散。
 藍架は残ってさっきのマスターしとけよ」

「はぃぃ?!なんであたしだけ居残り?!」

「お前が出来てねぇからに決まってんだろ!
 ちゃんと鍵閉めて、なくさねぇようにしろよー」

「ちょっと…ッ!光…?!」