その住宅街の、1番奥。

 他の住宅より一層豪華で、広いお家の前でリムジンはスピードを落とし始めた。

 家ってゆぅか、お屋敷だけど。

 このお屋敷と、このリムジン…。

 まさか、光って…


「お坊っちゃま…?!」

「何を今さら」


 ―パンッ

 叩かれた頭を擦りながら上げる。

 こ、こんなことならもっと奢らせとけば良かった…!

 いや、冗談だけど。

 豪華な門を通り抜ければ、真ん中に噴水!

 シンメトリーに広がる庭は果てしなく広い。

 そして堂々とそびえ立つ、洋風の豪奢なお屋敷。

 その正面でリムジンが静かに止まり、みんなが降りていく。


「すっげー…」

「藍架ー?置いてくよー??」

「あ、ごめん!」


 急いで駆け寄って間近で見ても

 少し年季は入ってるけどやっぱり綺麗なお屋敷。