しっかり頷いたのを確認して、視線を膝におとした。

 目、見ることなんて…出来ない。

 今までずっと、隠してたんだから…。


「今まで黙ってたけど…俺らの親、再婚してさ。
 俺と藍架は、兄妹になったんだ」

「…何で今まで言わなかったんだ?」


 光の低い声に体が震える。

 大丈夫、ちゃんと謝れば大丈夫だよ…。

 みんななら、わかってくれる。


「ごめん、言いづらくって…ごめんなさい…」

「…はぁ」


 ガツンッと一発。

 光の頭突きを喰らって、お仕置き完了。

 まだ近い顔を、睨んだ。


「〜ったい…っ!」

「あったり前だろ。
 痛くしねーでどうすんだよ」

「鬼畜だ…!」

「お前鬼畜の意味わかってんのか」

「…」


 いや、わかんないけど。

 取り敢えず言ってみただけだし…。