【じゃあまたあとでねっ☆★】

 そのメールを見てふぅ、と息を吐いた。

 夏休みが始まって数日。

 今日は、夏休み初の練習。

 けどこれからは春樹の家でやるんじゃないの。

 だって春樹の家ってあたしの家だし。

 ―コンコンッ


「藍架、光たちもうすぐ来るって?」

「うん」


 開け放たれたドアのそばに立つ

 春樹に笑って答える。

 これからは光の家で練習する。

 ここに迎えに来てもらうことは春樹が言い出したんだ。

 せめて光たちには言ってもいいんじゃないかって…。

 仲間、なんだから。

 そうだよね、隠し続けることに罪悪感が募ってく。

 光たちなら…。

 そういえば、春樹の家ってそこまでお金持ちじゃないよね。

 じゃあアレは、きっと芳斗の家のだったんだ。