微かに震えてる声が可笑しくて、笑った。

 光でも…そんな声、出せるんだね。

 なんて言ったら叩かれそうだから、言わないけど。


「あぁーいぃーかぁーッ!!」

「ぅぎゃ!…、何、涼…」

「藍架ぁーっ!
 涼は絶対絶対、藍架のこと裏切らないからねー!!!!」

「…うんっ」


 春樹も芳斗も、ちょっと涙目だけど笑った。

 ああ…ねぇ、あたし、すっごく幸せだよ。

 これも光のおかげなんだ。

 今のあたしがいるのは、全部…光のおかげ?

 ―どくん…っ


「…え、…?」

「ん、どーした?」

「いや、何でもない!」


 あの紙の隅に、小さく書かれた言葉に答えよう。

 なおにぃ、あたしは…幸せです。

 あなたがいる青空に向かって、笑った。