明るくて一緒にいて楽しいチエ。

 でもこんなこと、相談できなかった…。

 チエと喋りながら歩く。


「…あ、藍架」

「ん?…あ、お兄ちゃん!?」


 チエに指差されてやっと気が付いた。

 走ってお兄ちゃんのとこに行く。


「どうしたの?!まだ学校じゃ…」

「んーなんとなく?
 藍架、デートしようぜ♪」

「はぃ?!」


 デデデートォ?!?!

 お兄ちゃんとあたしが?!


「んふ、行ってらっしゃーい♪」

「ちょ、チエ!」


 チエに押されてもっとお兄ちゃんに近づく。

 顔赤くなるー!


「じゃああたしはこれでー!!」

「チエ…!」


 あっという間にいなくなるチエ。

 デートとか…もう。


「んじゃ行きますか」


 そう言って、手が差し出される。