…とうとう、このときが来てしまった。

 でもね、もう疑わないって決めたの。

 いつでもあたしを信じてくれる仲間たち。

 だからね、みんなが打ち明けてくれたように…あたしも言うから。

 最後に力強く頷く光を見て、目を瞑った。

 この話をするのは、初めて。

 怖くて身体が震える。

 でも、笑いながら包んでくれる手があるから。


「…中2の冬だった」


 たとえ泣いても、最後まで話そうって…思ったんだ。