―ズキッ

 いらないって言ったくせに、光の言葉が痛い…。


「俺たちはトモダチなんかじゃねぇ。
 俺たちは…『仲間』だ」

「仲間…?」

「裏切んねぇよ、仲間だ」


 みんながあたしに向かって、微笑む。

 信じていいんだ…だって、仲間だから。

 言葉にはしないけど、そう言ってくれてる気がした。


「…うんッ、うん…ッ!」


 溢れる涙を、意外に大きな手が拭った。

 近くで見る光の手は春樹に比べると少し小さいけど…

 男らしい、頼もしい手をしていた。


「んじゃ、反撃でもするかッ!」


 ニヤリと笑う光。

 反撃…?

 ああ、負けっぱなしは趣味じゃないってゆー…。

 確かに、あたしもそうだけど。

 ここで負けて、ただ泣いてるだけなんてあたしらしくない!