「―ッ?!あ、あい…か?」


 裏切られたんだ…あたし。

 親友だと思ってたのに。


「どうせ裏切られるんなら、友だちなんていらない!
 どうせあんたたちも離れてくんでしょ?!
 なら…い…ッ!」


 ―パンッ


「「「「!」」」」


 叩かれた左頬を撫でる。

 そして、目の前にいる…光を見た。


「何、世界中の不幸背負ってます、みたいな顔してんだよ。
 辛いこと背負ってんのは、お前だけじゃねぇんだよ」

「何よ!光になんかわかるわけない!
 あたしは…あたしは…ッ!」


 マナやチカのことだけじゃない。

 毎晩夢を見る。

 笑顔のあの人がだんだん離れていって…薄れていく夢。

 いくら追い掛けたって、

 どんなに泣き叫んだって届かない。


「藍架、俺たちはトモダチなんかじゃねぇよ」