「んあ"〜…ふうっ」


 あれから、千夏瑠依には会ってない。

 涼も何も言ってこない。

 あたしは自分がしたことが絶対正しかったとは思ってないし、他にも何かあると思う。

 でもあたしにはアレくらいしかできないから…。


「はぁ…」


 久しぶりに1人で登校すると、独り言多いなぁ…。

 あッ!今日は春樹は休みです。

 頭痛いとかで…。

 大丈夫かな、春樹…。


「はぁ…」


 もう1つ、ため息を吐いて下駄箱の戸を開けた。


「―ッ!?」


 なに、これ…ッ!

 春樹と、あたしの写真…

 だけど刃物か何かであたしの顔が消えてる。

 そのとき、あのセリフを思い出した。


『気を付けたほうがいいよ〜?
 浦川くんと木嶋くんファンクラブいるから』


 …あたし、目ぇ付けられたんだ…。