「すんません、コイツ…」


 顔が見えるようにして、酔っていることを伝える。

 父親だか何だか出してもらって、すぐ帰ろう。


「あら…藍架?ごめんなさいね〜」

「いえ…」


 そんな俺の考えはことごとく崩されることになる。

 ―――そして俺は、藍架の秘密を知ることになるんだ。


「うちは男がいなくて…悪いけど部屋まで運んでくれる?」

「…はい」


 なんで俺がこんなやつ運ばなきゃいけねぇんだよッ!!

 怒りが外に出ないようにして、家に入った。


「ぁは〜…行けぇ、光号ぅ…」


 あはぁじゃねぇッ!!

 重たい体を背負ってなんとか2階に上がる。

 AIKAとプレートのあるドアを開けて入った。


「クソッ!ちょっとは痩せやがれ!!」


 ボスッとベットに放り投げる。