春樹がリビングのドアを開けた。


「「おかえりなさぁい♪」」


 …ん?

 涼ともう1人の声。

 芳斗や光が言うはずないし…と思って探したら、美女がいた。

 …どこの美女?!


「ちょっと光!
 どこの美女かっさらってきたのよ!?」

「さらってねぇよバカか!
 美紗さんは芳斗の母親だよ!!」

「はあぁあ!?!?」


 この人が芳斗のお母さん?!

 どう見たって20歳後半か30歳後半。

 可愛らしい服を着た“美紗さん”は大学生と言っても…イケる。


「うふふ、嬉しいわ♪
 初めまして、芳斗の母の美紗です。
 今年で33よ☆」

「若ぁッ!!!!」


 33ってことは…16で生んだってこと…?

 すげぇ…。


「よく言われるわ。
 そのせいで周りに迷惑かけちゃって…特に芳斗に、ね」