「…ぁの、光…」

「…悪い、言い過ぎた」

「っ、ううん!
 あたしもごめん…っ」


 振り返った光。


「頑張ろうな」


 そう言って笑った。

 それは、微笑むような…穏やかな笑いだった。







―――――







 ――そうして、イヴがやって来た。

 午前中に終業式だったあたしたちは、のんびりと準備をする。


「ねっ!何人くらい来ると思う??」


 ふわふわな衣装を纏った涼。

 …天使!!!!

 白くてサラサラした生地にファーを合わせて、まるで童話に出てくる天使みたい。

 てかイメージそのまんま!

 いつもはストレートなツインテールも

 文化祭のときみたいに緩くウェーブをかけて、これまた白いファーのシュシュでまとめてる。

 超カワイイーッ!!!!

 なのにあたしは…ふんっ、いいけどね!別に!!

 どうせ可愛くないですから!