「もう最悪〜〜〜!!!!」


 足をかけてよじ登る。

 今は校門に座ってる状態。

 ここって…2〜3メートルはある…よね。


「女は度胸…!!」


 まず鞄を放り投げて…次はあたしの番。

 ちゃんと膝を曲げれば大丈夫!…なはず。

 瀬戸 藍架!行きますッッ!!


「そっ…へ?」


 スタート失敗!落ちる…ッッッ!!!!

 まだ死にたくない!

 恋だってしたいし彼氏だってほしい!!


「っ…死にたくない…!!」


 落ちる時は本当にゆっくりで

 何100メートルも上から落ちている気がした。

 強い衝撃。

 肺が圧迫されて苦しい…!


「大丈夫か?」

「…ぇ…」


 少しずつ目を開けて見ると…


「…ぉ…ぃ…?」

「(おい?)怪我は…ないみたいだな」

「!!」


 あれ、あたし…生きてる??

 ああそうか、この人が受けとめてくれたから…


「あ、ありがとうございました!!
 大丈夫です、怪我もないです!!」

「そうか、よかったな」