ぽんぽんと頭を撫でられて、流れる。

 不思議だね…春樹に撫でられると、安心するんだ。

 けど……

 この想いも、流れてしまえば…。



 下まで落ちて行って、鼻に水が入って軽くむせた。


「け、ほ…っ!、っふ…」

「は、はは…っ」

「ふ…あはは!」


 久しぶりに心から笑った。

 1人だけ気まずくなったり、しなくて良かったんだ。

 だってあたしたちは…仲間だから。

 夏休み最後の日に、最高の思い出が出来たよ。

 ありがとう、春樹…。