「ちょっと待って。
 あたし…135円しか持ってないんだけど…」

「ふっしょぼ」


 鼻で笑った光に、カチンとくる。

 もっと計画的に使えばバカにされなかったのに…!


「うっさいな!だいたい常識的に考えて可笑しいでしょ?!
 リムジンでお迎えとか!
 誰が考えたのよ!?」


 ―トントンッ

 肩に手を置かれて、そっちを振り返る。

 そこには笑顔の春樹の姿が。


「…ん?」

「…何デモナイデス…」


 もしかして春樹?!春樹ってお坊っちゃま?!

 てゆうか気まずいんだけどー!!!!







 あのとき…何とか誤魔化したけど…


『え、あ…花火!花火だよ花火!
 花火大好き!!アハハ…』

『俺も好きだよ、花火』


 何か思い出すだけで切ない…ッ!

 てゆうかムリありすぎ…。

 そして眩しすぎッ!!