そこにあったのは、黒光りするリムジン。


「はいーーー?!?!?!」

「お待たせー♪」

「おせぇよ!!」


 リムジンの中には、春樹、光、芳斗の姿。

 眉間にいつもの3倍はシワを寄せてる光。


「ちょ、あの…涼さんっ?」

「ん?なぁに??」

「これ…乗るの…?」


 普通にリムジン。

 お金持ちが乗るすっごく長いやつ。

 これに、乗れと…?


「当たり前だろうがッ!
 早く乗れッ!!」

「当たり前って…えー…」


 いつもの光の怒鳴り声にも、反論出来ない…。

 そんな状態のあたしを乗せて、リムジンは走っていく…。







「着いたー♪」

「…」


 …開いた口が塞がらないってこういうことかな…

 と、ふと思う。

 プールどころじゃないんだ。

 アトラクションもいっぱいあって、リゾート地なオーラがまとわりついてる。