出会ったあのときは運命と言うには残酷で最悪だった。

こんな女ったらしの男と同居なんて考えてもみなかったのに。


知っていくうちに、どんどん惹かれて好きになる。


恋ってどこに転がってるのかわからないんだね。


すっかり直った天井を見てそう思った。



「おい、何違うこと考えてんだ。」



「…ふふ、ナイショ。」



「バーカ、オレのことだけ考えろ。」




バーカ、
もう神矢くんのことしか考えられないよ。





そんな思いで唇を重ねたのだった。