「いや、別に何も……あ!ほらっ!あたし夜ご飯の準備しなきゃだし?」



「へぇ?黒王子と…ねぇ?」



何その腹黒そうな笑みは…?



「黒王子ならしょうがないわね。あたしは慶樹くんと花火見るから芽衣は帰りなさい。」



「……いいの?」


やったね!相馬くん!!
これで二人は……



「ぶっ、そんなに帰りたかったの?へぇ、そんなに好きなんだ。キスマ付ける仲だもんねぇ?」


にっこり笑った理沙は言った。




「…えっ?…ち、違う!違うよ!あたしはただ…っ」



「言っとくけどあたしは別に慶樹くんが好きだからとかじゃないからね?あんたは何望んでんだか知らないけど。あたしは、黒王子と芽衣の為にすることなんだからね!」



ば、バレてた。

ってか、神矢くんとあたしの為って……


まるで、子作りを急かすお義母さんみたい……