「ねぇ、理沙ちん。この後オレと…一緒に花火見ない?」


相馬くんは頬を赤く染めて俯いた。



「はぁあ?何言ってんの。あたしは芽衣と……それにたくさんのオトモダチがいるじゃない?」



理沙は後ろの女の子たちを指して言うと「芽衣行こ」そう理沙はあたしの手を掴んだ。


けど、



「オレは…理沙ちゃんと花火見たい。」


何やら真剣なその瞳。


そんな瞳に理沙も思わず動きを止める。



ああ、何となくわかる。
というか、わかりやすい。


相馬くんは理沙のことが好きなんだ。



「いいじゃん。理沙、相馬くんと二人で花火見たら?」


掴まれていた手をゆっくり離すと……



「は?あんた何か企んでんでしょ?」


鋭い目つきの理沙は言った。



……どうしてそうなる?