「これもしかしてっキスマーク!?……もしや黒王子につけられた!??」


へっ!?

キスマーク?


理沙は慌てて駅前にある等身の鏡まで連れて来た。



「ほらっ!ここ!」


理沙に言われるがまま鏡に近づいて見てみると

薄っすら首筋に赤い痕が出来ていた。


こんなの化粧するときなかった!


ってことは……?



「……っ!あの時の、?」


出かけるときにおかしな行動したなーって思ってたけど。



「ははーん。もうそんなにラブラブなわけね。」


そんなあたしを見てニヤニヤと微笑む理沙。


「ラブラブってそんな!ち、違うよっ!」


「でも何かしら見えるところに付けるだなんて独占欲の現れじゃない?」



ど、独占欲!?
神矢くんがあたしに?


「ただのからかい甲斐のあるオモチャだとしか思われてないはずだけど……」


何だか自分で言ってて悲しくなる。