愛しい佑実へ


お久しぶりです。
今この手紙を読んでいるということは俺はもう佑実の隣にいないんだね。
何を書こうかと考えたんだけど、やっぱりすき、って気持ちを届けようと思う。
小学生のとき出会ってさ、中学生のときまで好き同士で居れたのは本当にキセキだな、って
思ってる。

佑実は可愛くてモテモテだったから俺の中学校にも佑実をすき、って人がいたんだよ。
俺の佑実だからあげない!!、って何回言ったことか。
だから俺だけを見ていてほしかったの。
いっぱい嫉妬して大変だったんだから。

もっともっと生きていたかった。
佑実といろんな場所に行って
思い出たくさん作りたかったなー。


俺、生まれてきて本当によかった。
生きてる時間は短かったかもしれないけど、
お父さんお母さんのところに生まれて
佑実と付き合うことが出来て、幸せな人生だったと思う。
わがままを言えば結婚して子ども作って家族みんなで笑顔いっぱいの家庭を作るのが
夢だった。

俺が死んだら佑実はどうするのかな?
違う人と付き合って結婚して子どもが生まれて幸せを見つけるのかな?
考えただけで嫉妬してる。
佑実が違う人のものになるなんて。
でも、仕方ないことなのかもしれない。俺は天国で佑実の幸せを願っています。

寂しくなったら会いたくなったら空を見上げて。
俺は空からずっと見守っているから。
そして、雨となって雪となって、空を飛ぶものになって
佑実のところに会いに行くから。
またすき、って言わせてね。


最後になりますが、ずっと俺は人生で佑実だけに恋をした。
佑実を好きになって幸せでした。
俺が居なくなっても俺が大好きだったあの笑顔見せ続けてね。
少し離れたところからその笑顔を見ているから。

もう言いたくても言えないけど、
最後に一言だけ。

佑実、心から愛しています。

諒より